ゴキブリの種類と生態

ゴキブリの生態

世界に約4000種とも言われるゴキブリの仲間ですが、日本にはおよそ60種が生息しています。
そのなかでも害虫として一般的に駆除の対象となっているのは、6種程度になります。
ゴキブリ類は雑食性で、主に不潔な生活環境に生息している点から、病原性細菌の伝播者となります。
またゴキブリそのものに対する不快感は人を選ばず、不快害虫としても無視する事はできません。

ゴキブリの種類

  • チャバネゴキブリ

    成虫で体長1cm~1.5cmと小型で黄褐色で、背中に2本の黒いスジの模様が特徴です。
    飲食店などに生息する代表的なゴキブリです。
    もともと熱帯に住む種で、世界各地に広く生息していますが、 寒さには弱く、20℃以下では繁殖できません。
    しかし暖房や空調の効いたビルや飲食店には1年中生息し、 繁殖を繰り返しています。メスは一生の間に3~4個の卵鞘(らんしょう)を産み、1卵鞘あたり40~50匹の幼虫が生まれます。
    卵からわずか2ヶ月ほどで成虫になるため、繁殖率が非常に高いのが特徴です。
    アフリカから日本全国へ広がった種として、日本生態学会が定めた日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。

  • クロゴキブリ

    成虫で体長3cm~4cm前後とやや大型で、光沢のある黒褐色をしています。
    一般住宅に生息する代表的なゴキブリです。
    ほぼ日本全国で見られますが、家屋の気密性や 保温性の向上により北海道でも生息が生息が確認されています。
    メスは一生の間に約20個の卵鞘を産み、卵鞘1つあたり20~30匹の幼虫が生まれてきます。
    幼虫は8~10回の脱皮を繰り返し、約1年を経て成虫となります。

  • ヤマトゴキブリ

    成虫で体長2.5cm~3.5cm。
    外観はクロゴキブリに似ていますが、ヤマトゴキブリはやや小型で クロゴキブリのように体表が光っていない事から、見分けがつけられます。
    学名にヤマトと付くように日本在来の土着種で、北は青森県にまで分布している世界的に最も北限に生息するゴキブリです。
    メスは一生の間に20個以上の卵鞘を産みますが、卵鞘1つあたりに生まれる幼虫は20匹以下と少なめです。

ゴキブリによる被害

ゴキブリはその体に付着させた「サルモネラ菌」などの細菌性病原体を媒介します。
それだけではなく、サルモネラ菌はゴキブリの糞虫で数年間生存することが立証されています。
トイレ、排水溝、下水道、キッチンなど、所かまわず歩き回るので厄介です。 また、アレルギー症の原因である「アレルゲン」の一因になることが知られています。
ハウスダスト等でアレルギー反応を起こしてしまう人は、ゴキブリでもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。

ゴキブリの習性

  • ゴキブリは夜行性で、暗く狭い場所を好んで生息します。人気の無くなった夜間に活動を活発化させます。
    またゴキブリは集合性があり、単独で行動するよりも集合して行動する性質があります。
    ゴキブリの糞には集合フェロモンが含まれており、仲間を呼び寄せる効果が発見されています。
    驚くことにゴキブリは集団で生活をすると生育が早くなり、その数をさらに増やしてしまうのです。

ゴキブリの生命力

  • キッチンなどで見かけるチャバネゴキブリは、水さえあれば45日生きていたという記録があります。
    ワモンゴキブリに至っては飲まず食わずで1ヶ月以上生きた記録があります。
    およそ3億2千万年前から その姿をほとんど変えずに、厳しい環境を生き延びてきたことからも、その生命力の強さがうかがえます。

Q&A

  • ゴキブリは飛ぶのですか?

    ゴキブリの種類によって異なりますが、大型のクロゴキブリ、ワモンゴキブリは飛びます。気温が30℃以上になると活発化し、飛ぶことが多くなるようです。オス、メスともに飛びますが ほとんどは歩行して移動します。

  • ゴキブリは1匹見たら数十匹いると聞いたのですが?

    例えばチャバネゴキブリの場合、30~40個の卵の入った卵鞘を生涯で4~8回産みます。その幼虫は60日で成虫になり産卵を繰り返します。たった1匹のメスから300匹以上の子が生まれる訳です。これは1匹のメスから1年後には100,000匹のゴキブリが生まれる計算になります。あくまで計算のですので、この通りには増えないとしても、あきれるほどの繁殖力で増えることは間違いありません。

  • 飲食店です。営業時間外でゴキブリの駆除をしてもらうことは可能ですか?

    依頼者様のご都合にあわせて施行スケジュールを作成いたします。年中無休の飲食店様の場合は、営業終了後の夜間の作業も可能です。

  • ゴキブリの駆除をした後、薬剤の臭いは残りますか?

    弊社では、作業後になるべく臭いの残らない方法で駆除を行っております。飲食店、食品工場、医療関係施設の皆様にも安心してご利用いただけます。

その他の害虫の種類

住まいには多くの害虫獣が潜んでいます。
大切な住まいを蝕む害虫の駆除・消毒もアドバンスサービスにお任せ下さい。
ここではその他の害虫の生態や駆除方法をご紹介します。

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    ゴキブリ

    ゴキブリの種類は熱帯を中心に全世界に約4000種。見た目の不快感だけではなく、悪臭、病原体の運搬などの被害原因となります。

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    ネズミ

    近年ネズミによるトラブルが増えてきています。病原菌の媒介、大切な家屋や建具への被害、時には火災の原因を作り出すことさえあります。

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    シロアリ

    住まいの大敵であるシロアリ。放置すれば大切な家屋を痛めるだけでなく、土台や柱など家屋の耐久性までも失いかねません。

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    蚊/ハエ

    ハエや蚊は不快感を与えるだけではなく、主に不衛生な場所で発生することから、病原菌の媒介や食品への混入などの被害を与えます。

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