アパレル・ファッション店 / 香りマーケティング事例

コラム

現在、香りマーケティングを積極的に取り組んでいる業界として、

真っ先に挙げられるのがアパレル・ファッション業界だろう。

 

店内で香りを流したり、ブランドイメージの基づく

<オリジナル・セント>を開発する必要性を、

最も理解している業界といえよう。

 

これには、先に紹介したアバクロなどの成功事例が大きく影響しているが日本でも特に若い人達の間で香水を楽しむ人が増え、香りがファッションの一つとして浸透してきているという事実も見逃せないだろう。

 

音楽や照明、ディスプレーなどの視覚的、聴覚的な店舗演出と並んで、香りの演出は来店客にブランドイメージを強くアピールする。来店を促進し、長時間滞在させる効果を発揮するのである。

 

顧客の購買行動の多くは、衝動的で、無計画に商品を購入するといわれている。

アパレル・ファッション店においては、商品の良さと共に、ショップ空間の雰囲気づくりが大切である。良い雰囲気のい中で、良い買い物をした顧客は、再び店を訪れることになるだろう。

 

そして優良なリピーターになってくれるはずだ。

複数のショップを展開するブランドショップであれば、顧客はどの店を訪れても、お馴染みの良い香りが出迎えてくれればブランドへの親しみは、より一層増すことになるだろう。

 

「香りは記憶と密接に繋がっている」事を思い出してほしい。

競争の激しい業界で、他社との差別化をはかり、熱心なファンを育てていくために、こうした香りの活用は大変有効な手段といえよう。

 

用いる香りの種類としては、婦人服を主力とするブランドであれば、女性に好まれるフローラル系やシトラス系の香りをお勧めしたい。

といっても、香りの種類は多岐にわたるため、

その中から最も自社のブランドイメージにあった香りを選びだすことが大切である。

 

いったん、ある香りを採用した後は、頻繁に種類を変更することは感心しない。

それでは香りマーケティング効果が薄れてしまうからだ。

それをビジネスに連動させるには、まず香りの種類の選択に十分な検討が必要である。

 

カジュアル系の服飾店のほかにも、

インナー、アクセサリー、帽子や靴、

ヴィンテージ古着、呉服、和装小物店などでも、

香りを演出することで大きな効果が上げられるだろう。

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