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空き巣はどう下見している?
特徴や注意点、対策法を解説
Sneak thief preview

注意するべきケース
caution

もし空き巣が自分の住んでいる地域を下見で訪れていたとしたら……。自分が空き巣被害に合ってしまうことも考えられます。そこで注意した方がいいケースについてご紹介しましょう。

普段見かけない人を何度も見かける

自分の住んでいる地域では、近くに住んでいる人の顔は覚えているものでしょう。そんな顔見知り以外で、普段は見かけない人を頻繁に目にするときは注意が必要かもしれません。空き巣が下見のために何度も家を訪れて、周辺地域やターゲットとなる家を探しに来ている可能性があるからです。

空き巣という名前を聞くと、いかにも怪しい服装や身なりをしている人と思われがちですが、空き巣はスーツ姿や普段着を着ていることもあります。スーツ姿でセールスマンを装ったり、なんらかの業者を装って作業服を着ていたりすることも考えられます。知らない顔であっても「なんだ、業者の人なのね」と思われれば、人の警戒心は解かれやすいもの。そんな人々の心理をついて、怪しまれにくい服装を着ている可能性がありますから、知らない顔の人を何度も見かけるようなことがあったら、空き巣が下見していることも頭に入れておいた方がいいでしょう。
見た目は怪しくなくても、繰り返し周辺エリアを歩いてまわっていたり、うろうろとしている人がいたりしたら、警戒しておいた方が安全かもしれません。

留守を確認する

空き巣は家が留守の時間を狙って侵入するものです。そのため、ターゲットの家がいくつか出てきたら、その家がいつの時間帯に留守になるか確認します。その確認方法は、インターホンを押すのが一般的。セールスマンや業者のふりをしてインターホンを鳴らし、中に人がいるかどうか確認します。もし家に人がいれば、本当のセールスマンや業者のように自然な会話をして、立ち去っていきます。インターホンで住民に顔を見られてしまいますが、そもそもセールスマンや業者を装っているので、住民がその顔から怪しむことは少ないもの。それにまだ何か犯行を行ったわけではないので、そこから捕まるようなことにはならないでしょう。

電話帳などからその家の電話番号を割り出すことができたら、何度か電話をかけて留守を確認する場合もあります。何度も不審な電話がかかってくることがあったら、それは危険な可能性もあります。
これ以外の方法に、家の電気がついているか、駐車していた車がなくなっていないかなどをチェックする方法もあります。また外から家をしばらく観察したり、窓に石を投げて反応がないかどうか確認するとった方法をとるケースもあります。

マーキングの痕跡がある

空き巣が下見を行って、そのときの情報を痕跡として残す場合があります。よくあるのが、表札や電気メーター、郵便受け、門扉まわりなどに書き込まれた数字やアルファベットなどの文字など。例えば「720」と書かれた場合は、「7時から20時は留守になる」という意味。「20SW」は「20代の独身女性の家」などの意味があります。マーキングでよく使われている例とそれぞれの意味は以下の通りです。

M:男性
W:女性
S:独身
:ファミリー
学:学生
赤:赤ちゃんがいる家庭
SS:土日が休み
w720:平日の7時から20時は留守
〇:可能性がある
×:NGの家
△:もう一息の家

マーキングという存在がよく知られるようになってきたため、マーキングされる場所はさまざまなところに多様化してきていると言われています。例えば電気メーター裏や、配管の裏側など、住民がすぐには気づきにくい場所などに書かれていることもあります。
また、数字やアルファベット以外にシールが貼られていることもあります。シールは色に意味があり、黒いシールは男性などが暮らしている家で侵入が難しい場合。一方、白いシールは女性の一人暮らしや独身宅などで、侵入しやすい家。さらに黄色いシールは、もう一息で侵入できそうな家といった意味があると言われています。

空き巣から家を守るための対策法

では自宅を空き巣から守るためには、どのような対策を行えばいいでしょうか。空き巣を自宅に侵入させないためには、下見などできた空き巣に「侵入はしない方がいい」と思わせることが大切です。

空き巣からの対策法①:留守とわからないようにする

家を留守にする時間が長いと、それだけ空き巣の被害を受けるリスクも高まります。夜の帰宅が遅い人は、自宅の玄関やリビングの明かりをタイマーで自動的につくようにしておくのがおすすめ。こうすると家の中に誰かがいるように見えます。また、郵便ポストにチラシや新聞をためこむことはせず、もし長期で自宅をあけることになったら新聞の配達はストップしてもらうよう対応しましょう。郵便ポストに「チラシお断り」のテープをつけて、普段からチラシがたくさん入ったままの状態にならないようにすることもいいでしょう。

空き巣からの対策法②:ダブルロックを設置する

ダブルロックとは、ひとつの扉に2つの鍵をつけること。空き巣は玄関の鍵を専門の工具を使ってピッキングして開錠して侵入することが多いです。そしてピッキングにかかる時間はごくわずかです。しかし鍵が2つあれば、ピッキングにかかる時間も2倍となります。ピッキングの作業を行っているところを近所の人などに見られてしまってはまずいため、できるだけ短時間で作業を行いたいものです。そのため、鍵が2つあることがわかった時点で、空き巣犯はその家の侵入をあきらめる可能性が高くなるのです。ダブルロックには、空き巣犯の心理的に「この家の侵入はやめておこう」と思わせる効果があるのです。

空き巣からの対策法③:防犯カメラを設置する

空き巣はさまざまな防犯対策を施された家は敬遠します。例えば、防犯カメラやセンサーライト、防犯アラーム、防犯フィルムなど。このような防犯グッズを使っている家は、「防犯意識が高い」と思われて、空き巣は侵入をあきらめる可能性が高くなります。防犯カメラは犯人の顔が写って捕まる可能性も出てくるので、空き巣は嫌がるものです。このような防犯対策を行っておくと、空き巣を寄せつけにくい家になります。

空き巣に「侵入をあきらめさせる家」を目指そう

空き巣が下見をしたとき、「この家は侵入しない方がいい」「入ったらリスクが高い」と思わせることが大切です。周辺地域の環境など、一人の努力ではコントロールできないこともありますが、各種の防犯対策を行うことで家を守ることはできます。空き巣の心理をついて、「入りたくない家」を目指していきましょう。

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