空き巣が盗みやすい物品とは?
予防法や盗まれたときの対策方法についても解説
Sneak thief prevention
第一に空き巣で盗まれるものは「現金」
空き巣はターゲットの家に侵入して、どのようなものを盗むのでしょうか?
空き巣に侵入されて被害に遭ったケースでもっとも多いのが、現金の盗みです。高級ブランド品や骨董品などは高い価値があるので狙われやすいですが、換金する手間がかかりますし、換金する上で捕まるリスクが高まります。それに対して、現金はそのまま使うことができて足がつきにくいもの。空き巣にとって、一番手っ取り早く盗めるものが現金なのです。
住宅を対象とした侵入盗の件数が全国でワーストトップになっている愛知県のデータによると、2018年の侵入盗の認知件数は2,736件。このうち空き巣は1,945件で全国ワースト1位の多さ。被害総額は約25億4,168万円にものぼっています。さらに1件あたりの被害総額は約92万9,000円で、そのうち現金の被害が約28万円となっています。
また2019年の愛知県のデータでは、侵入盗の被害件数は1,955件と減少したものの、被害総額は約34億7,427万円と増加。1件あたりの被害総額は約177万7,000円で、そのうち現金の被害が約51万6,000円と大きく増えています。
平成30年中 愛知県 侵入等の実態
(https://www.pref.aichi.jp/police/anzen/higaiboushi/documents/h30sinnyutonojittai.pdf)
現金以外で被害に遭っているもの
では現金以外では、どのようなものが盗まれているのでしょうか?2019年の愛知県のデータで、現金以外の被害品には、次のようなものがあります。
2019年愛知県 侵入盗での現金以外での被害品ランキング
1位 バッグ・財布類 651件
2位 貴金属・宝石等 481件
3位 時計類 356件
4位 キャッシュカード 201件
5位 クレジットカード 175件
6位 預金通帳・預金証書 166件
7位 衣料品類 105件
8位 運転免許証 105件
9位 商品券 92件
10位 健康保険証 72件
現金以外で被害の多かったものは、1位がバッグと財布類、2位が貴金属・宝石、3位が時計類。上位3位ではブランド品のような高級品が対象となることが多いとみられますが、4位以下で空き巣が盗むものは、どんな家庭にもあるようなものばかりです。
空き巣が盗むものの特徴として、以下のようなことがあげられます。
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換金しやすいもの
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盗んだ後で使用しやすいもの
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軽くて小さくて持ち運びしやすいもの
簡単に換金できるものは空き巣にとって好都合です。また後で使用しやすいものも好まれます。さらに大くて重いモノは、手に持って身軽に逃走しにくいため、軽くて小さなものの方が盗みやすいでしょう。その点で考えると、キャッシュカードやクレジットカードが4位と5位にランクインしていることもうなずけるのではないでしょうか。
また運転免許証や健康保険証のような身分証明書も狙われやすいもののひとつ。これらの身分証明書があれば、クレジットカードを偽造したり、消費者金融機関からお金を借りたりできるため、どのようなことに悪用されるかわかりません。さらに近年は、フリマアプリが一般的に使われるようになったことで、衣料品のほか、PCやDVDなどの電子機器、マニア向けのコレクション類なども空き巣に狙われやすいアイテムとなっています。
貴重品を盗まれないための対策方法
Valuables steal
では万が一、空き巣に入られた場合に備えて、大切な貴重品を盗まれないようにするためには、どのように対策すればいいでしょうか。
まず大切なのは、貴重品を1か所にまとめて保管しないことが大切です。キャッシュカード、クレジットカード、預金通帳や印鑑など、貴重品を同じ袋や同じ引き出しにまとめておくと、その場所に空き巣に気づかれてしまえばすべてを一度に盗まれてしまい、被害が大きくなってしまいます。空き巣はできるだけ短時間で侵入して、すぐに逃走したいもの。だから、大切な貴重品は家のあちこちに分散して保管しておくと、それだけ空き巣に見つかる可能性が下がり、被害を最小限に抑えられます。
また、そもそも空き巣に家に侵入されないように、家の防犯対策を行うことも重要です。空き巣の侵入経路は、鍵をしめていない窓や玄関が大部分を占めています。そのため家の窓と玄関にしっかり防犯対策を行うことが必要となります。
鍵がかかっている窓から空き巣が侵入する場合、鍵の周辺を割ったりすることが多いもの。そこで有効なのが、防犯フィルムを貼ったり補助錠をつけたりすること。また玄関には補助錠をつけて、鍵を二重にすることで、空き巣に「この家の侵入は時間がかかるから、ターゲットにするのはやめておこう」と思わせる効果があります。そのほか、防犯カメラや窓用のセンサーをつけるなどして、防犯対策の高い家だと空き巣にわからせることもポイントです。
実際に空き巣で盗難被害に遭ったときの対処法
最後に、実際に空き巣の被害に遭ってしまったときに、どのように対応するべきかご紹介します。空き巣に入られたと気づいたときは、まず警察に連絡しましょう。同時に、被害状況をしっかり警察に伝えるために、部屋の中のモノなどを動かさずにそのままにしておくことが大切です。
その次に、家の中で何が盗まれたか確認しましょう。特に注意したいのが、現金や身分証明書などの貴重品。キャッシュカード、クレジットカード、通帳が盗まれているとわかったら、すぐに金融機関に連絡して利用停止を申告してください。これで不正利用を防ぐことができます。また運転免許証や健康保険証など身分証明書になるものが盗まれた場合は、それぞれの所轄する機関に連絡して、盗難された旨を伝えましょう。そして再発行の手続きを踏むこととなります。
そのほか、加入している火災保険に盗難被害の補償が含まれていないか確認するといいでしょう。盗難の補償があれば、被害額の一部が補償されることも考えられますので、保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。
空き巣の被害から守るためには、日頃の防犯が重要
空き巣に入られたら、経済的にも精神的にも大きなダメージを受けるものです。そうならないためには、日頃から家の玄関や窓などに防犯対策を行い、家を守ることが大切です。そして家の中でも、貴重品を一か所にまとめず、わかりやすい場所におかないといったことも気を付けましょう。
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